製品情報
「新製品情報誌」2017年6月号掲載
資料請求No.1170602301
- その他
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16チャンネルパルスジェネレータ「MEAT1−01」
- 株式会社マックエイト
- 神奈川県横浜市鶴見区駒岡5-4-10
各種技術支援ツールを開発、販売するマックエイトは、16チャンネルパルスジェネレータ「MEAT1-01」(写真)を発売した。同製品の魅力を電子機器開発グループの山上裕氏に聞いた。?「MEAT1-01」は、パソコンとUSB接続で簡単に操作でき、電源はパソコンから供給されるUSB電源で動作する。
電流容量は全チャンネル合計100ミリアンペアまでの負荷に対応し、過電流保護機能により出力が短絡しても安心。また、1チャンネルに100ミリアンペアの電流が集中してもOK。このためLED表示装置はもちろん、小型リレーを直接駆動する事も可能。
小電力であればチャージポンプ回路のパルス電源(AC電源)として直接入力することもできる。価格は4万9800円(税別)。■小型軽量で開発環境に最適
外形寸法は105×87×20ミリメートルと小型で、重量は93.5グラムと軽量。実験や試作品の動作確認用として手軽に使用でき、開発業務の停滞を防ぐことを目的に開発した。発生させるパルスパターンは、パソコン上で動作する専用アプリで作成でき、ファイルから読み込むことも可能。ファイル形式は通常のテキストデータのため、ユーザーが容易に作成することができる。「一回限りの確認用信号を作るために、FPGAのネット設計やマイコンプログラミングといった作業が不要になる」(山上氏)と、業務の効率化にもつながる。■低速周波数にも対応
また本製品は各種機器類の電源投入/遮断シーケンス制御や店舗施設や装飾の照明制御を想定し、低速の周波数範囲を盛り込んだ。「0.1bpsで3,552bitのデータ長の場合、約10時間まで対応できる。スイッチのオン、オフや時差制御など、これまで人手でやっていた作業を自動でおこなうことができる」(山上氏)という。各種デジタル回路の信号源という域を超えて、利用の幅を広げた。
このほか設定したパルスデータを1回限り出力するワンショット機能と、無限ループで繰り返すリピート機能を選択できる。出力ビットレートは、出力動作中でも自由に変更でき、低速レンジではポーズ・再開が自由に操作できる。論理“H”レベル駆動用の内部電源を端子にも出力しているので、簡易な直流電源としても利用できる。オーバーシュートやリンギングを抑えた高品位な出力パルス波形を実現している。■シリーズを市場投入
7月より「MEAT1-01」をベースにした8チャンネルパルス源と4チャンネル波形観測の複合機、汎用任意波形発生器、超低周波帯任意波形発生器を順次市場投入する予定。複合機は解析用途向けに開発を進めており、任意波形発生器はデジタル信号処理技術を駆使して、サンプリングノイズ等の不要成分を抑えた良質なアナログ信号を出力することが特徴となっている。
山上氏は、製品を設計する際に困るであろうことを想定し「あったら便利」「ありそうでなかった製品」を、技術者の目線で開発しているという。それを具現化できる自由な企業風土がマックエイトにはあり、これまでも数々の技術者の「困った」を解決してきた。同社は、今回紹介した16チャンネルパルスジェネレータのほか、プリント基板、電子部品・機器など、数多くの製品を取り扱っている。次はどのような「お役立ち製品」が発表されるか、楽しみだ。
「新製品情報誌」2023年11月号掲載
No. 1231104301
「新製品情報誌」2023年10月号掲載
No. 1231000601
- 電子部品
- 基板からはがれにくい構造
- プリント基板への電源供給に使える端子
- 株式会社マックエイト(神奈川県横浜市鶴見区駒岡5-4-10)