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素材マーケット情報~10分でわかる主要商品の動向~
貴金属/金・白金・パラジウム
白金は米景気減速見通しが上値を抑える
 白金の現物価格は5月に欧州の債務問題をきっかけにリスク回避の動きが出て急落したのち、6月21日に1606.00ドルまで戻したが、高値を維持できずに反落した。米国で住宅購入者向けの税控除措置が4月末に終了したことから住宅販売が停滞したことを受けて経済指標が悪化し、景気減速の見方が強まり、株安などが圧迫要因になった。連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月22・23日分)で米連邦準備理事会(FRB)は2010年の米国内総生産(GDP)成長率予想を3.0~3.5%と前回の3.2~3.7%から下方修正した。すでに軟化している経済見通しが目立って悪化した場合、経済の下支えに向けた追加措置の検討に備えるべき、との見方が示されており、景気の先行き不透明感が出ている。また欧州自動車工業協会(ACEA)によると、6月の欧州連合(EU27)の新車(乗用車)登録台数は前年同月比6.9%減の134万1092台となり、3カ月連続で前年同月を下回った。欧州各国の緊縮財政策で自動車販売は伸び悩むとみられ、楽観見通しが戻るまでは白金の自動車触媒需要も抑えられそうだ。
 白金ETF(上場投資信託)の現物保有高は7月16日時点で31.53トン(ロンドン12.61トン、ニューヨーク9.45トン、スイス9.47トン)となり、5月の急落時点の31.75トン(28日)から小幅に減少した。景気の二番底が懸念され、株価が急落すると、リスク回避の売りが出てくる可能性がある。

非鉄金属/アルミニウム・ニッケル・銅
銅 米中の消費がカギ
 銅の国際指標のLME(ロンドン金属取引所)銅現物価格は欧州経済の不安、米景気回復の鈍化懸念から5月終盤から6月上旬にかけて下落基調となり、6月8日に昨年10月以来の安値となる6067.70ドルまで下落した。6000ドルが支持線となり、6月中旬から反発したが、7000ドルが抵抗線になっている。ドイツの高級自動車メーカーBMWが今年の生産見通しを7月上旬に従来の見通しより10%引き上げるなど自動車市場に明るさが出ていることは銅を含めた非鉄相場にとっては強気材料。中国の今年上半期の新車販売が前年同期比47.7%増の902万台と好調を維持したが、4月以降は伸び悩んでいる。下半期に今年第1四半期の好調さを取り戻すことができるかが米景気の動向とともに銅相場を左右しそうだ。
 6月の米小売売上高が前月比0.5%減となり、2カ月連続でマイナスとなり米個人消費にかげりが見え始めている。労働市場の回復は続いているが、最も消費が活発化する夏場の労働市場が悪化し、個人消費がさらに鈍化した場合、株安→非鉄安となり、銅相場は6000ドル割れのシナリオが描かれよう。
 中国の第2四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比10.3%増となったが、第1四半期の11.9%からは鈍化。金融引き締め策の効果から中国経済の過熱感が解消されていることの裏付けでもあるが、同国の高度経済成長が鈍化しているとの見方が株安につながると銅相場にとっては売り材料になろう。

 
■金ドル建て現物(08年8月~10年7月16日) ■白金ドル建て現物(08年8月~10年7月16日)
金ドル建て現物 白金ドル建て現物
   
■パラジウム・ドル建て現物(08年8月~10年7月16日) ■LMEアルミ現物(08年8月~10年7月16日)
パラジウム LMEアルミ現物
   
■ニッケル・ドル建て現物(08年8月~10年7月16日) ■LME銅現物(08年8月~10年7月16日)
ニッケル・ドル建て現物 LME銅現物
【注】 〈1〉 折れ線グラフの青は18日間の移動平均線、赤は9日間の移動平均線。
  〈2〉 移動平均線とは、一定期間の平均値を計算し、短期、中期、長期などの期間の異なったチャートを用いて相場のトレンドを判断するツール。移動平均線を用いた売買判断」の方法としてはグランビルの法則が有名。
  〈3〉 ローソク足の赤は陽線(強気)、青は陰線(弱気)。
  〈4〉 ローソク足とは、始値・終値・高値・安値の4つの値段で形成する。始値より終値が高い場合は陽線と呼ばれ、始値より終値が低い場合は陰線と呼ぶ。陽線は白抜きのボックス、陰線は塗りつぶされたボックスと視覚的に表示することにより相場の強弱や方向性を示す。

■RJ・CRB指数(08年7月~10年7月16日)  
RJ・CRB指数 RJ/CRB指数(ロイター・ジェフリーCRB) 原油、金、銅、コーン、コーヒーなど19の商品先物相場で構成される指数。商品相場全体の値動きを示し、インフレ指標としても使われる。エネルギー、工業素材、貴金属で64%のウェイトを占める。
情報提供:株式会社オーバルネクスト
URL:http://ovalnext.co.jp

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