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チャレンジ21
『信頼』を軸に、中国事業を本格展開
重梱包物用自動結束システム
鋼鈑工業(東京都千代田区四番町2-12 東洋鋼鈑ビル4F)
http://www.i-koko.jp/
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コイル梱包ライン/アイバンド結束機
コイル梱包ライン/アイバンド結束機
 鋼鈑工業は、鉄鋼メーカーが製造するコイルなどの鉄製品を対象とした自動結束機システム、コイルセンターなどで用いられるハンディタイプの結束器、結束関連製品のほか、空気浮上式搬送システムなど『梱包・物流ソリューション』の専門メーカー。コイルは1個で数トンもの重量があり、作業中や搬送中に結束バンドが解けると大きな事故につながりかねないだけに結束には確実性が強く要求される。同社は主力の自動結束システムで日本国内シェア約80%を占め、海外29カ国に納入実績を持つ。この実績は『KŌKŌ』ブランドに対するユーザーの信頼の証と言えるだろう。急成長を遂げる中国市場に昨年から現地法人を設置、本格進出しており、「アフターサービス・メンテナンスを重視する」という姿勢を打ち出している。中国市場でも製品に対する安心と信頼を築き上げる考えだ。
自動機からハンディタイプまでラインアップ
ハンディタイプ空動式結束器
ハンディタイプ空動式結束器
 コイル状に巻かれた薄い鋼板に帯鉄と呼ぶ鉄の結束バンドをかけてきつく締めつけ、シールでがっしりと接合する―こうした結束作業を機械で行うのが自動結束機だ。かつては作業者が手作業で行っていたが、製鉄所の省力化・自動化の流れの中で結束工程も自動化された。鋼鈑工業はホットコイル胴バンド結束機、冷延コイル梱包ラインアイバンド結束機、線材コイル結束機などの自動結束機や、ハンディタイプの結束機では空動式結束器(スチールバンド用、プラスチックバンド用)も多種類そろえている。そのバリエーションは製鉄所向けからコイルセンターなど2次加工メーカー向けまで豊富だ。
 また結束機だけでなく、「スチールバンドやスチールシール(接合金具)まで自社生産しているのが当社の大きな特徴」(取締役執行役員・小川篤司氏)だ。その他、結束バンドをあらかじめ一定の長さに切断しシールをセットする全自動フープカッター、使用済みのバンドをコイル状に成形するコイリングユニット、結束機の性能を点検するための引っ張り試験機などオプションも充実している。
「製品への信頼性」で中国の販路を拡大
 日本国内の結束機需要は一巡の感がある。そこで経済成長が著しく製鉄所新設計画が続く中国市場での販売を強化しようと、昨年、親会社の東洋鋼鈑100%出資で現地法人「上海東洋鋼鈑商貿有限公司」を設立した。「中国は今後とも製鉄所の新設計画や既設工場の合理化投資が進んでいくと見ている」(小川氏)と期待。上海では自動結束機の試作機を完成させ、来年度にも結束機の現地生産に踏み切る計画で準備を進めている。
 鋼鈑工業の結束機は日本国内の製鉄所やプラントエンジニアリング企業から高い評価を得ている。「下松工場(山口県)で厳しい品質管理の下で安心と安全を作りこんでいる。品質ではどこよりも勝っている」(執行役員営業部長・坂井出氏)。中国でも高品質をセールスポイントに販路を広めていく。このためにはメンテナンスサービスの充実が不可欠で、現在、メンテナンス業務の要となる中国人社員2人が下松工場で研修を受けている。さらに上海現地法人を「中国国内のみならず韓国、インドなどアジア市場の拠点とする」(小川氏)考えだ。
エアベアリングなど第2、第3の期待製品
「エアベアリングシステム」のダイヤフラム
「エアベアリングシステム」のダイヤフラム
 結束機に次ぐ製品開発も積極的だ。その一つが重量物搬送の様々な応用が期待されているエア浮上式の重量物搬送システム『エアベアリングシステム』。同システムは、被搬送物の下にダイヤフラムを設置し、コンプレッサーから供給された高圧エアでダイヤフラムを膨らませてその膨張力で重量物を持ち上げ、ダイヤフラム下部の小さな穴から吹き出すエアでダイヤフラムと床面の間に薄い膜が形成される仕組み。エア膜ができることで摩擦係数が1000分の1と極めて小さくなり、重量物を小さな力で移動させることができる。
 また「重量物を前後左右に自由に滑らせることができるため、位置決めにも効果的」(坂井氏)なうえ、搬送時の振動がないので精密機械の搬送・据え付けにも最適だ。応用分野として、多目的ホールの客席レイアウト変更、発電所のメンテナンス時の機器運搬・交換、航空機のタイヤ交換、1000トン超の巨大な構造物移動など幅広い。「これ以外にも様々な応用展開が期待できる」(小川氏)と話す。
 『ベストルク』は、エアモーターを使ったバルブの自動開閉器。特徴として、(1)既設弁に容易に取り付けることができる(2)駆動源にエアモーターを使用しているため防爆性に優れている(3)構造が簡単で故障が少ないなどの利点を持ち、高所や危険な箇所にあるバルブや、緊急時に対応したバルブ操作など、化学プラントなどにおける現場作業の省力化と安全に貢献している。
 さらに、耐食耐磨のニーズへも参入している。独自の窒化とセラミックコーティングである。『プラズマハード』は、低温処理で歪のない窒化を可能とし、この表面にAIPコーティングする複合処理により、低温で密着力が高い独自の表面改質処理を行っている。地理的メリットを生かし、西日本主体に自動車プレス金型へ展開し、評価は高い。
 同社では、中国でも体育館や多目的ホールの建設が活発なことや、今後プラントの合理化も進んでいくと見ており「結束機の拡販を軸に、エアベアリングやベストルクを広めていきたい」(坂井氏)としている。
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